ボーイング事故「説明に不備」 調査団が報告書

2019/10/12 4:59
保存
共有
印刷
その他

調査団は機体制御システムに関するボーイングの説明の不備を指摘した=AP

調査団は機体制御システムに関するボーイングの説明の不備を指摘した=AP

【ニューヨーク=中山修志】米連邦航空局(FAA)は11日、米ボーイングの小型機「737MAX」の墜落事故に関する10カ国・地域の合同調査団の報告書を公表した。調査団は同社がFAAに対し「機体制御のシステムについて適切に説明しなかった」と指摘。FAAによる審査も不十分だったと結論づけた。

調査には欧州、日本、インドネシア、中国、カナダ、オーストラリア、ブラジル、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)の航空当局の関係者のほか、米航空宇宙局(NASA)の専門家らが加わった。

調査団は報告書で、ボーイングが737MAXに初搭載した「MCAS」と呼ぶ機体制御システムについて「FAAに断片的な情報しか伝えず、システムの影響を把握することが困難だった」とボーイングの説明の不備を指摘した。その上で「FAAがシステムの詳細を把握していれば追加の審査をしただろう」と述べた。

報告書によると、ボーイングは認証手続き中のシステムの設計変更についてもFAAに報告していなかった。調査団はFAAについても「細部の評価にこだわり、システムが航空機に及ぼす全体的な影響を理解する取り組みを欠いた」と審査の問題点を挙げた。

FAAはボーイングが用意した制御システムの改修案について安全性の審査を進めている。報告書でFAAの認証手続きにも注文がついたことで、審査にさらに時間がかかる可能性がある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]