計画運休で予定変更、駅窓口に長蛇の列 「うんざり」

2019/10/11 23:30
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大型で非常に強い台風19号が迫る首都圏で、鉄道各社が12日朝から踏み切る過去最大級の計画運休。11日夜のJR東京駅では、事前に情報が伝わったことを評価する声の一方で、予定変更のためにチケット売り場は混雑し、疲れた表情を浮かべる利用者も多かった。訪日客からは「身の安全が一番だから仕方ない」と諦めの声も漏れた。

12日の計画運休について知らせる張り紙(11日、JR東京駅)

JR東京駅八重洲中央北口では11日午後から電光掲示板で「東海道新幹線が12日終日、東京―名古屋駅間で運転を取りやめる」と情報が流れた。新幹線のチケット売り場は予定を変更してチケットを求める人で長蛇の列ができた。

「早めに運休が決まったので計画を立て直せた」と評価する人がいた一方で「混雑しすぎてうんざり」などとため息をつく人も多かった。

夫の出張に付き添って東京に滞在していた岡山県の主婦(67)は「昼間にテレビで新幹線の運休を知り、あす帰る予定を前倒しした」。11日正午にJR品川駅で新幹線のチケットを買い求めたものの、指定席が満席だった。「立ちっぱなしはしんどいので東京駅に来たが、座れるかどうか」と不安がった。

JR東日本が過去2回実施した計画運休では、訪日客への周知が課題となった。JR東は今回、2日前に運休の可能性を伝え、早めに対応した。

新婚旅行で日本に2週間滞在中のスウェーデンの弁護士、アグネス・アーロンソンさん(28)は11日午後に新幹線で東京に来た。「最悪のタイミングで来てしまったが仕方ない。身の安全が一番大事。明日は気象情報を参考にしながら都内のホテルや周辺で過ごす」と話す。「細かい情報もきちんと英語でも発信してほしい」と求めた。

ラグビーワールドカップ(W杯)を観戦に11日に来日したフランス人の会社員、カレリザ・レミさん(51)は「土曜日のフランス戦が中止になったと聞き、ひどく落ち込んだ」と話す。ホテルのコンシェルジュから計画運休を聞き、12日の外出を諦めた。「しょうがないからホテルでテレビを見るよ。日曜日の日本戦の開催を祈りながらね」。日本戦のチケットはすでに買ってあるという。

行楽シーズン真っ盛りの3連休。観光客は鉄道の計画運休だけでなく、観光施設の休園にも振り回された。

11日午後に休暇を取り、秋田県から上京した会社員の女性(25)は、12日に高校時代の親友と東京ディズニーランドに行く予定だったが、12日の終日休園が発表された。「ディズニーランドの近くで明日泊まるホテルも予約してあるのにどうしよう」と戸惑う。「東京に来る機会も年に1回ほどで、7月から予定を立て楽しみにしていたが、まずは友人と合流する」と落ち込んでいた。

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