児童の遺族「救えた命」 大川小訴訟、声詰まらせ

2019/10/11 20:17
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宮城県石巻市立大川小を巡る津波避難訴訟で、市と県の上告を退けた最高裁決定を受け、原告側の遺族らが11日、記者会見した。わが子を失った悲しみに時折声を詰まらせ、支援に感謝しながらも「救えた命だった」と硬い表情で繰り返した。

大川小津波訴訟で勝訴判決が確定し、記者会見する遺族(11日、仙台市)=共同

三男の雄樹君(当時12)を失った佐藤和隆さん(52)は決定に「(防災体制の不備がなければ)救えた命だった、とお墨付きをもらえた思いだ」と語る一方で「裁判が終わっても息子は帰ってこない」と無念さをにじませた。

会見場には「全国の皆さんご支援ありがとうございました」と書いた紙を掲示。裁判を巡っては地元関係者が「支援する会」を発足させ、訴訟の進行状況を知らせたり、裁判費用のための寄付金を募ったりした。遺族代表の今野浩行さん(57)が「協力に感謝したい」と言及、全員で一礼した。

長女の未捺さん(同9)を亡くした只野英昭さん(48)は「裁判は過程でしかない。命を守るために教育関係者が今後どう動くのか見ていきたい」と真剣な表情で語った。遺族側の吉岡和弘弁護士は「全国の子どもたちの命を守るために役立てば、遺族も少しは救われるのではないか」と強調した。

〔共同〕

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