三島信金、事業承継支援で3社と業務提携

三島信用金庫（静岡県三島市）は事業承継サイト運営のトランビ（東京・港）など3社と業務提携し、後継者難の取引先企業への支援を強化する。取引先は三島信金の助言を受けながら、特長の異なる複数の事業承継サイトを選べるようになる。後継者難の取引先の廃業を防ぎ、地域経済や雇用の安定につなげる。

経営コンサルティング会社のインクグロウ（東京・中央）のサイトでは、事業譲渡・譲受を希望する企業の情報を静岡県内の他の金融機関と共有。首都圏での事業譲渡・譲受を検討する取引先には約3万5000社のユーザーを持つトランビのサイトや、専門アドバイザーの支援を受けられるバトンズ（東京・千代田）のマッチングサイトの利用を勧める。

三島信金は「事業承継の話をすることがはばかられたこれまでの文化が変わり、2018年ごろから承継の相談が増えた」としている。

三島信金は取引先の経営課題解決に力を入れており、4月には横浜信用金庫（横浜市）が展開する取引先経営支援サービスに参加した。