いすゞ、タイで主力トラック刷新 世界販売テコ入れ

アジアBiz
2019/10/11 20:00
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【バンコク=村松洋兵】いすゞ自動車は11日、タイ・バンコクで新型ピックアップトラック「D-MAX」を発表した。タイで年間約30万台を生産する主力車を約8年ぶりに全面刷新した。旧型車に比べて燃費や耐久性を向上させた。まずタイで販売し、約100カ国に順次輸出する。世界各国で新車市場は減速しており、新型車の投入で販売をテコ入れする。

いすゞ自動車が11日発表した新型ピックアップトラック「D-MAX」

新型ピックアップトラック「D-MAX」について記者の質問に答えるいすゞ自動車の片山正則社長(左)(11日、バンコク郊外)=石井理恵撮影

ピックアップトラックは乗用車としても商用車としても使える貨客兼用車で、いすゞの世界販売台数の約半分を占める。片山正則社長は新型車について「燃費と耐久性にこだわった」と話した。エンジンを改良し燃費は従来より2~7%改善。高張力鋼板を使い、ボディー剛性を20%高めた。

タイで生産する約30万台のうち約半分はタイ国内で販売する。価格は50万~115万バーツ(約175万~400万円)とする。旧型車のタイでの販売実績は2018年に約15万台で、いすゞの世界販売台数の約4分の1を占めた。タイの新車市場は19年半ばから減速しており、年後半の販売を下支えしたい考えだ。

タイ政府が推進するハイブリッド車(HV)など電動車の投入について片山社長は「環境面で対応が求められたら市場に出したい」と述べるにとどめた。

タイから輸出するオーストラリアや中東など約100カ国向けの車両も新型車に順次切り替える。片山社長は「アフリカなどでシェアを上げたい」と話した。

懸念材料はタイの通貨バーツ高だ。米ドルに対して約6年ぶりの高値水準で、輸出先での販売価格の上昇につながっている。バーツ高は19年4~6月期に30億円の減益要因となった。輸出先のオーストラリアや中東の景気減速の影響もあり、販売が伸び悩んでいる。いすゞタイ法人の谷重晴康社長は「思った以上に厳しい」との見方を示した。

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