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ドコモがスマホ決済強化、アプリから牛丼の注文・決済も

NTTドコモは11日、スマートフォン決済「d払い」の機能を拡充すると発表した。「ミニアプリ」と呼ぶ機能を11月から追加し、提携先のサービスの事前注文から決済までアプリ内で完結できるようにする。セキュリティーも強化し安心してスマホ決済を使える環境を整える。

「スマホ決済は急速に広がっているが、まだ利用していない人も多い。機能の拡充に加えて、安心・安全に使える環境を整えて、スマホ決済をさらに広げたい」。11日の発表会に登壇したNTTドコモの吉沢和弘社長はd払いの機能強化の狙いをこう説明した。

機能強化となるミニアプリは、ジャパンタクシー(東京・千代田)や吉野家など提携先のサービスの注文から決済までをアプリ内で一気通貫で完結できる。11月28日から提供開始する。

例えば吉野家のミニアプリを使う場合、アプリ内のアイコンを押すことで店舗一覧が表示される。任意の店舗を選び、注文したい牛丼などを選択。決済ボタンを押すことで注文から支払いまでをアプリ内で完了できる仕組みだ。あとは店舗に商品を取りに行くだけだ。

まずはジャパンタクシーの配車サービスから対応を開始し、ドコモ・バイクシェアのシェア自転車、吉野家の持ち帰り注文、ローソンの生鮮食品などに順次対応していく。

ドコモのd払いアプリは5日に1000万ダウンロードを突破。取扱高も760億円に拡大するなど、急速に広がりつつある。その一方で偽サイト経由などでIDやパスワードが第三者に盗み取られ不正利用が広がるなど被害も顕在化しつつある。

ドコモは8月、d払いの規約を改定し、不正利用された場合の被害額を補償すると明記するなど対策を強化している。

この日は新たに二つの対策を投入する方針を示した。一つはスマホの生体認証を利用したパスワードレス認証だ。生体認証機能を持つスマホを活用し、パスワード認証を無効にすることで第三者への流出を防ぐ。20年2月から投入する。

もう一つは補償期間の延長サービスだ。d払いの規約では不正利用から90日以内であれば被害額の補償に応じる。12月から提供する追加サービス「ネットトラブルあんしんサポート」は、税抜月500円を支払うことで補償期間を365日以内に広げる。d払い以外のキャッシュレス決済の不正利用も補償するほか、専用アプリを通じてインターネット上の最新トラブル事例なども届ける。

(企業報道部 堀越功)

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