3Dキャラの「召還」装置発売 LINE子会社

LINE子会社のGatebox(ゲートボックス、東京・千代田)は11日、アニメなどのキャラクターを「召還」できる機器の正式販売を始めたと発表した。キャラクターを表示して対話したりできるほか、キャラクターが動く動画を配信する仕組みなどを用意した。外部の企業と組み人気のアニメのキャラクターや「Vチューバー」などを登場させる考え。
販売を始めた「Gatebox(ゲートボックス)」(税別15万円)は円筒型の機器で、立体的なキャラクターが内部に浮かび上がる仕組み。センサーが内蔵されており、人間を認識するとキャラクターが能動的に話しかけるなど、コミュニケーションが楽しめる。
LINEの人工知能(AI)「クローバ」と連携し、音楽の再生や天気、ニュースなどを読み上げたり、外出先で「LINE」を使ってチャットをしたりできる。15日から出荷を始める。
新機能の「ゲートボックス ビデオ」では、クリエイターなどが自作した3Dキャラクターのアニメーション動画をゲートボックスで再生して楽しめる。作成した動画は他の利用者にも共有できる。認定した企業やクリエイターに対しては有料のチャンネル機能も提供する。月額料金を支払ったユーザー限定の動画を配信することが可能だ。Vチューバーなどが配信を決定している。
人気アニメなどのキャラクターをゲートボックス上に出現させるサービスも今年の冬に始める予定だ。スマホゲーム会社などとも提携を決めており、提供できるコンテンツを増やしていく考え。(企業報道部 桜井芳野)