中国の経済成長 米国にもプラス ジム・オニール氏
英王立国際問題研究所会長
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私が会長を務める研究所で最近、経済と安全保障の面から世界の現状を考える会議が開かれた。米国と中国の経済モデルと、両国の対立の深まりが議論の中心になった。様々な分野の専門家の幅広い合意がただ一つ得られたのは、(2020年の)米大統領選挙が終わるまで、両国の主要な問題について恒久的で前向きな突破口が開かれる可能性は低いというものだった。
米中対立は、主にトランプ米大統領が抱く中国の対米貿易黒字拡大へ...
内外の経済・金融問題を長年取材してきました。ワシントン、ニューヨーク、ロンドンなどに駐在し、ブラックマンデー、日本のバブル崩壊、9・11同時テロ、ユーロ圏債務危機も目撃しました。最近は、ポピュリズムが台頭し、グローバル化が大きな試練を迎えるなかで、日本と世界の行く末を考え、取材を続けています。