規制対応の運転手なお4割、配車グラブ マレーシア

2019/10/11 16:00
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【シンガポール=中野貴司】マレーシア政府は12日、配車サービスの運転手に対する新たな規制を導入する。時期を延期したものの、最大手のグラブでも新免許を取得できた運転手は約4割にとどまっており、12日以降に営業車両が急減し、配車時間が長引くなどの悪影響が出る恐れがある。

グラブはマレーシア配車市場で圧倒的な存在感=ロイター

新規制は配車サービスの運転手に公共サービス車両免許の取得を義務づける内容だ。政府はタクシー業界と競争条件をそろえる目的で当初、7月の導入を目指した。ただ同免許の取得者数が伸び悩んだため、混乱を回避する目的で導入を3カ月延期した。

グラブによると、9日時点で免許を受け取ったのは約15万人の運転手のうち41%。残りの大半は免許取得に必要な講習を受講中だったり、免許の試験をまだ受けていなかったりする状態だ。15万人のうち22%は免許の取得をあきらめたという。

グラブは12日以降、営業車両が減ることで「特に通勤時間帯や雨の日には待ち時間が長くなる可能性がある」として、利用者に余裕を持って予約するよう呼びかけている。グラブはマレーシア国内で1日あたり約100万回の配車予約を受けつけ、予約から搭乗までの利用者の平均待ち時間はこれまで6分以内だった。

グラブは12年に創業し、タクシーから客を奪って、マレーシアの配車市場をほぼ独占している。運賃は需給によって変動するため、稼働車両数が減ると運賃は上がる見通しだ。朝夕の通勤時間帯などの運賃が上がり、利用者数の減少につながる可能性もある。

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