台風接近、まだ間に合う家庭の備えは

2019/10/11 15:03
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カセットコンロとボンベがあれば食事は作れる

カセットコンロとボンベがあれば食事は作れる

大型で非常に強い台風19号が日本列島に迫るなか、今からでも間に合う家庭の備えは何か。専門家は「襲来がある程度予測できる台風は事前の準備が重要」と説く。千葉県を中心に大規模停電が長引いた9月の台風15号の教訓を踏まえ、停電や強風に対する具体的な備えや心構えを聞いた。

■停電に備える

「3日間は行政に頼らず自己完結できるよう、水や食料の備蓄を徹底しておくべきだ」。防災士の岡部梨恵子さんはそう強調する。

停電したりガスが使えなくなったりしても、カセットコンロとカセットボンベがあれば食事は作れる。岡部さんが勧めるのは「冷凍庫にペットボトルに水を入れて凍らせておくこと」。停電して使えなくなった冷蔵庫に入れれば温度を下げられるほか、溶けた後は飲用などにも充てられる。

スマートフォンの充電や懐中電灯の確保などは台風が来る前に済ませておくことだ。スマホを充電できるバッテリーも用意しておくと役に立つ。停電による断水対策として風呂の浴槽に水を張っておけば、トイレなどの生活用水に使える。

岡部さんによると、台風15号では千葉県内で電動式の門やシャッター、雨戸などが開かなくなり、一時的に避難できない人がいたという。「停電時に何が使えなくなるかを確認しておき、代替策を練っておいてほしい」と警戒を促す。

千葉の停電では携帯電話の充電ができなくなった(君津市の公民館で非常用電源から充電する人たち)

千葉の停電では携帯電話の充電ができなくなった(君津市の公民館で非常用電源から充電する人たち)

■強風にも注意

気象庁は台風19号について、9月に首都圏を直撃した15号に比べて「風の強さは同程度。風域はより広範囲に及ぶ」と予測している。

日本風工学会(東京)は不要不急の外出を避けて屋内で過ごすよう呼びかけている。雨漏りや屋根の損傷があっても台風が近づいているときは修理しようとして屋根の上に登ってはいけない。突風で転落する恐れがあるからだ。

同学会メンバーで高知大の野田稔教授(風工学)は、屋外の園芸用品や遊具などについて「飛散する危険があるものは屋内に入れたりひもで固定したりして」と求める。「重い物が飛んで風下の家を壊すこともある。市民一人ひとりが周りへの被害を抑えようと心がけてほしい」と話す。

油断できないのは台風が通過した後の行動だ。強風がおさまっても洪水の危険性があるため、増水した河川や水路に近づくのは厳禁。垂れ下がった電線には近寄らず、電力会社へ連絡する。万が一、建物や家財に被害があった場合は、保険の請求用に被害の写真を撮っておくことも重要だ。

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