紅海でタンカー爆発 イラン側「ミサイル攻撃」と主張

イラン緊迫
2019/10/11 14:51 (2019/10/11 17:07更新)
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【ドバイ=岐部秀光】イラン国営メディアによると、サウジアラビア西部ジッダ沖の紅海で11日、イランの石油タンカーが爆発を起こした。タンカーの保有会社は「ミサイル2発による攻撃を受けた」と主張した。損傷を受けた船体から石油が海上に漏れ出しているという。サウジとイランの対立が一段と深まり、偶発的な衝突に発展するリスクが高まりそうだ。

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 爆発したのは「サビチ」と名付けられたスエズマックス型タンカー。ジッダの沖合およそ100キロの地点を航行していた。午前5時(日本時間午前10時半)に最初のミサイル攻撃を受け、20分後に別のミサイルが着弾した。タンカー内のふたつの貯蔵タンクが破壊された。乗員にけがはなかったという。犯行声明などは出ていない。

今年5月以降、中東では何者かによるタンカー攻撃が相次いだ。6月には安倍晋三首相のイラン訪問のさなかに、ホルムズ海峡近くで日本のタンカーなど2隻が攻撃された。米国はイランが関与したと指摘している。

9月にはサウジの石油処理施設が無人機やミサイルで攻撃を受け、同国の生産が半分になるなど石油市場に大混乱をおよぼした。イエメンの親イラン武装勢力が攻撃したと発表したが、サウジや米国はイランが直接的に関与したと主張した。イラン側は関与を否定しながら、米国やサウジの報復攻撃を警戒していた。

原油価格も上昇している。国際指標のニューヨーク市場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は日本時間11日夕の時間外取引で一時1バレル54.8ドル前後と、前日終値に比べ約1ドル(2%)高くなった。中東地域の地政学リスクが高まり、原油供給に支障が出ると懸念が広がった。

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