【ニューヨーク=中山修志】ロイター通信は10日、世界で運航中の米ボーイング製の旅客機「737NG」のうち38機の機体に亀裂が見つかったと報じた。運航を止めて修理する。同社は対象機の機体を保有する航空会社を明らかにしておらず、日本の航空会社が含まれるかは不明。
米連邦航空局(FAA)の指示を受けてボーイングが全世界の737NGを検査したところ、古い機体の一部で翼を胴体に取り付ける部品に亀裂が見つかった。経年劣化によるものとみられ、飛行を続ければ機体の構造が変化して制御できなくなるリスクがあるという。
737NGは2度の墜落事故を起こした「737MAX」の旧モデル。見つかった亀裂は737MAXの墜落事故とは無関係とみられる。