シリア攻撃でトルコ軍「174人殺害」 クルド側も反撃

中東・アフリカ
2019/10/11 5:01
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【イスタンブール=木寺もも子】トルコ軍が軍事作戦を展開するシリア北東部の戦闘は10日、開始から2日目を迎え激しさを増した。トルコ国防省は10日、敵側の174人を殺害したと明らかにした。人権団体によると、6万人が避難を余儀なくされている。一方、攻撃を受けているクルド人勢力側も国境のトルコ側に砲撃し、死者や負傷者が出ている。

10日、シリア側からの砲撃から逃げ惑う人々(トルコ南部アクチャカレ)=AP

トルコ側によると、空爆や砲撃による攻撃対象は181の地点。これまでに「11の村をテロリストから解放した」としている。

攻撃を受けているクルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」側は死者の数を明らかにしていないが、人権監視団体は少なくとも23人が死亡したとしている。民間人8人も犠牲になったという。

SDFは同日、トルコ軍による爆撃が、SDFの管理する過激派組織「イスラム国」(IS)の兵士を拘束している施設に直撃したと主張した。兵士らが逃げ出す可能性があると警告した。ロイター通信が伝えた。SDFはシリアで対ISの掃討を担ってきたが、トルコからの攻撃を受け、対IS作戦を中止したとの報道もある。

一方、国境のトルコ側でも3つの町が砲撃を受け、乳児を含む計6人が死亡、70人がけがをした。トルコの自治体が発表した。SDF側による反撃とみられる。

トルコのエルドアン大統領は10日、アンカラで演説して、欧州などが今回の軍事作戦を非難していることに対し「この作戦を侵略と呼ぶならそちらに扉を開き、360万人の難民を送る」と反論した。エルドアン氏はシリア北東部に「安全地帯」を設けてトルコに滞在する難民を送還する計画を描いている。

チャブシオール外相は10日夜にテレビ出演し、安全地帯として構想する国境から30キロを超えて進軍する意志はないと説明した。「作戦の目的はこの地帯からテロリストを掃討することだ」と強調した。

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