英ダイソン、EV開発を中止 採算のメド立たず

エレクトロニクス
自動車・機械
ヨーロッパ
2019/10/11 4:34
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英ダイソンは独自のEV開発を進めてきた(創業者のジェームズ・ダイソン氏)=AP

英ダイソンは独自のEV開発を進めてきた(創業者のジェームズ・ダイソン氏)=AP

【サンダーランド(英北部)=篠崎健太】英家電大手ダイソンは10日、電気自動車(EV)の開発を中止すると発表した。採算が取れる見通しが立たないと判断し、取締役会で事業の終了を決めた。家電で培ったモーターや電池などの技術を生かし、2021年の発売を目標に独自のEV開発を進めてきたが、撤退に追い込まれた。

ダイソンは17年9月にEV参入を表明した。モーターやバッテリーから車体まで全て自前で開発する方針で、18年10月にはシンガポールで生産すると発表していた。

創業者のジェームズ・ダイソン氏は同日、全従業員に宛てた電子メールで「素晴らしい車を開発してきたが、もはや商業的に実現させる方法が見つからない」と中止の理由を説明した。事業の売却を模索したが現時点で買い手が見つかっていないことも明らかにした。

ダイソン氏は「終了は製品やチームの失敗を意味しない」と述べ、これまでの開発で得られた成果を強調した。EVに携わっていた技術者は家電部門などに振り向ける。今後も英国とシンガポールを拠点に、電池や人工知能(AI)など技術開発に積極的に投資を続けるという。

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