米中が貿易協議開始 トランプ氏、劉氏と11日会談へ

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2019/10/10 23:29 (2019/10/11 3:16更新)
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10日、ワシントンのUSTR入り口で劉氏(左)を出迎えたライトハイザー氏(中)とムニューシン氏=ロイター

10日、ワシントンのUSTR入り口で劉氏(左)を出迎えたライトハイザー氏(中)とムニューシン氏=ロイター

【ワシントン=鳳山太成】米中両政府は10日、ワシントンで閣僚級の貿易協議を始めた。トランプ米政権が中国製品への関税を15日に引き上げる構えをみせるなか、2カ月半ぶりの直接交渉で妥協点を見いだせるかが焦点となる。トランプ米大統領は11日に中国側の交渉責任者である劉鶴(リュウ・ハァ)副首相と会談し、協議結果を踏まえて最終判断する。

米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とムニューシン米財務長官が10日朝(日本時間同日夜)、USTRの入り口で劉氏を出迎えた。協議は11日まで2日間開かれる見通しだ。

トランプ氏は10日、ホワイトハウスで11日に劉氏と面会するとツイッターで発表した。「対中交渉で大きな日だ。中国は取引したがっているが、私は?」と投稿した。トランプ氏と劉氏は対立が激化した5月を除き、ワシントンで今年開かれた過去3回の閣僚協議に合わせて会談している。

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閣僚協議は中国の構造問題を話し合う。劉氏と9日に面談した全米商工会議所の幹部は10日の電話会見で「為替問題で合意する可能性がある」と語った。米国は8月、意図的に人民元安に誘導しているとして中国を「為替操作国」に指定して是正を求めてきた。

このほか、中国側は今回の協議で農産品の輸入拡大策のほか、金融や自動車などの市場開放、知的財産権保護について提案を出すという。米政権は15日、2500億ドル(約27兆円)分の中国製品に対する制裁関税を現在の25%から30%に引き上げる予定だ。トランプ氏が協議結果を踏まえて延期しなければ、貿易戦争は一段と激しくなる。

米国は交渉前日の9日、中国によるウイグル族など少数派民族の弾圧への制裁として、28の企業や団体への禁輸措置を正式に発動した。人権問題で圧力を強めたことに、中国が反発している。米中は互いに景気減速の懸念を抱えるが、トランプ氏は同日「米国にとって有利な取引を望む」と語るなど、厳しい姿勢を崩していない。

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