印IT最大手TCS7~9月、純利益2%増に減速

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2019/10/10 22:57
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【ムンバイ=早川麗】インドIT(情報技術)サービス最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が10日発表した2019年7~9月期連結決算は、純利益が11億3900万ドル(約1220億円)と前年同期比2%増にとどまった。グローバル企業からの業務受託が多い主力の米国市場で世界景気の影響を受け増収幅が鈍化した。将来を見越した人材拡充に伴う費用などが増えたことも利益を圧迫した。

TCSは世界で人材採用を増やしている(ムンバイ郊外の拠点)

純利益の伸び率は、前年同期の12%増、直近19年4~6月期の8%増から急減速した。同社は売上高の半分を占める米国をはじめ欧米で全体の7割を稼ぐ。売上高は6%増の55億1700万ドルだった。伸び率を地域別に見ると、主力の北米は5%増にとどまった。英国を除く欧州が16%増、英国が13%増だった。

顧客の業種別ではヘルスケア関連やメディア関連が2桁増と好調だったが、規模の大きい金融・保険や小売り・日用消費財の伸びは小幅だった。

売上高営業利益率は24%と、前年同期(27%)から低下した。将来の業容拡大に向けて人材採用を増やしたほか、給与など社員の報酬も増やしたとみられる。採用者から退職者を差し引いた社員の純増数は7~9月期に約1万4000人に上り、社員数は過去最多となった。

10日、ムンバイ市内で記者会見したラジェシュ・ゴピナサン最高経営責任者(CEO)兼社長は今後2四半期は2ケタ増収を期待できないと指摘する一方、「中長期的な需要は強く、先行きには自信を持っている」と述べた。

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