10日の衆院予算委での主なやりとり

政治
2019/10/10 23:00
保存
共有
印刷
その他

10日の衆院予算委員会での主なやりとりは次の通り。

岸田文雄氏(自民党・無所属の会、広島)

【ノーベル賞】

岸田氏 ノーベル化学賞を吉野彰さんが受賞することになった。

安倍晋三首相 本当に心躍る思いだ。国民と共に喜び合いたい。日本人として誇りに思う。リチウムイオン電池、この技術は社会や世の中を大きく変える力になった。

【米イラン対立】

岸田氏 米国とイランをどう橋渡しして中東の安定を実現するか。

首相 この地域の平和と安定はわが国の国益に直結している。今後も日本としてできる役割を果たす。地域の緊張緩和と安定化に向け、粘り強い外交を展開したい。

【北朝鮮問題】

岸田氏 北朝鮮の軍事技術の進化は、日本国民にとって重大な脅威だ。

首相 ミサイル防衛能力の強化を着実に進めていく必要がある。自衛隊が中心になって瀬取り対策を行い、米軍のほかカナダ、英国、フランスなどから参加を得ている。

【消費税増税】

岸田氏 消費税率が10%に引き上げられた。経済や生活に大きな影響が心配される。

首相 景気、消費に対する影響について十二分に目配りしたい。経済の大勢を占める国内消費をしっかりと下支えし、経済の好循環を確保したい。

小渕優子氏(自民党・無所属の会、群馬)

【貿易協定】

小渕氏 世界で保護主義的な動きが台頭している。自由貿易の旗手として先頭に立つ決意は。

首相 環太平洋経済連携協定(TPP)や、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)を成し遂げたのは、世界へのいいメッセージになった。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の妥結を目指したい。

【社会保障制度改革】

小渕氏 社会保障制度を持続可能にし、次世代に責任を果たしていかなければならない。

首相 全世代型社会保障制度の構築は安倍政権の最重要課題だ。年金、医療、介護だけでなく、働き方も議論する。誰もが安心できる社会保障を大胆に構想していきたい。

葉梨康弘氏(自民党・無所属の会、茨城)

【憲法改正】

葉梨氏 憲法について真摯な議論が必要だ。

首相 国民が、国民投票によって憲法をどのように変えるのか、あるいは変えないのかと判断する。そのための議論を行い、発議をする責任が国会議員にはある。

【豚コレラ】

葉梨氏 生産者や消費者の安心、安全のため万全の対策をお願いする。

江藤拓農相 イノシシへのワクチン投与方法は、防衛省と相談し(発生地域を囲う形でワクチン入りの餌をまく)「ワクチンベルト」をつくる検討を進めている。今後、殺処分した豚の補償や技術指導も行う。

井野俊郎氏(自民党・無所属の会、群馬)

【憲法改正】

井野氏 日本では憲法改正が行われていない。

首相 国民的な議論、関心が高まっていくことが大切だ。第1党の自民党が責任を果たすことを期待したい。

井野氏 改憲議論を進めていくべきだ。

首相 国民投票が一度も行われておらず、国民の判断する機会が失われているのではないか、と言われている。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の基本理念は今後、揺らぐことはない。憲法制定からもう70年余りが経過した。時代にそぐわないものを改正すべきではないか。

石田祝稔氏(公明、比例四国)

【台風15号】

石田氏 台風15号被害にどう取り組むか。激甚災害に早く指定してほしいとの声が出ている。

首相 激甚災害に指定する。自治体の皆さんは財政面で安心して(復旧に)全力投球してほしい。

武田良太防災担当相 間もなく指定する見込みとなっている。

【幼児教育無償化】

石田氏 無償化の対象範囲から「幼稚園類似施設」が抜けている。

萩生田光一文部科学相 地域や保護者のニーズに応え、重要な役割を果たしている施設もある。関係省庁と連携しながら支援の在り方を検討していきたい。

玉木雄一郎氏(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム、香川)

【憲法改正】

玉木氏 2020年に改正憲法を施行するとのスケジュール感に変わりはないか。

首相 憲法論議が残念ながら遅々として進まない中、一石を投じる思いだった。あくまで希望だ。発議するのは国会で、私が述べたスケジュール通りになるとは毛頭、思っていない。

玉木氏 さまざまな意見がある9条改正は、いったん取り下げるべきだ。

首相 自民党総裁として9条への自衛隊明記は大変大切だと思っている。中身をどうするかは、憲法審査会で議論いただく。(改憲の国会発議に必要な衆参での)3分の2(の賛成)は高いハードルだ。

玉木氏 国民投票法に外国人の寄付規制を導入することは不可欠だ。

首相 寄付に関する規制を含めた国民投票運動の在り方は、国民投票制度の根幹に関わる。憲法審査会でしっかりと議論を展開してほしい。

今井雅人氏(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム、比例東海)

関西電力役員らの金品受領問題】

今井氏 関電問題の第三者委員会の検証結果は、いつ出てくるのか。

菅原一秀経済産業相 もしかすると、問題の経緯は20年以上前にさかのぼるかもしれないと聞いた。いつまでにとは申し上げられない。可及的速やかにお願いしたい。

今井氏 福井県高浜町の元助役の関連企業から、自民党の世耕弘成参院幹事長や稲田朋美幹事長代行が献金を受けていた。道義上は非常に問題で、調べて説明する必要がある。

首相 政治活動については、一人一人の政治家が国民から信頼を得られるよう、自ら説明責任を果たすべきだ。

馬淵澄夫氏(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム、比例近畿)

【関西電力役員らの金品受領問題】

馬淵氏 コンプライアンス(法令順守)が企業任せになっているのではないか。

経産相 しっかり関電を監督しながら、不断の取り組みを進めていく。

馬淵氏 関電の第三者委員会は独立性が担保されていない。つくり直しを命じるべきだ。

経産相 日弁連のガイドラインに沿って設置されている。第三者委とコミュニケーションを取り、情報共有しながら監督していく。

川内博史氏(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム、鹿児島)

【関西電力役員らの金品受領問題】

川内氏 関西電力に対する経済産業省の監査が不十分だったのではないか。

経産相 関電は、報道が出るまで経産省に全く情報を入れていない言語道断の状況だった。第三者委員会の報告を受け、しっかりと対処していきたい。

〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]