福岡のメルチャリ、1年で利用16倍に 黒字化課題

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九州・沖縄
2019/10/10 19:05
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自転車シェアサービスの「メルチャリ」を運営するneuet(ニュート、東京・港)は10日、福岡市での実証実験の結果を公表した。約1年前の開始時と比べ、1カ月当たりの利用回数は約16倍に増えた。2020年夏には電動アシスト機能がついた自転車を投入するほか、大型の荷物を運びやすい「カーゴバイク」の開発にも取り組み、更なる利用者の拡大を目指す。

「利用者は着実に増え、赤いメルチャリは福岡にすっかり溶け込んだ」。同日、市内で開かれた記者会見でニュートの家本賢太郎社長は成果を強調した。18年6月に福岡市と始めた実証実験では9月の利用回数が13万6千回に達し、1日の利用回数は5千回を超えた日もあったという。市の担当者も「市民の足になりつつある」との認識を示した。

メルチャリは専用のスマートフォンアプリを使い、「ポート」と呼ぶ拠点で自転車の貸し出し・返却をする。ポート数は237カ所(10月時点)、自転車は約1千台ある。

20年夏から本格投入する電動アシスト機能が付いた自転車の試作機(10日、福岡市)

20年夏から本格投入する電動アシスト機能が付いた自転車の試作機(10日、福岡市)

会見では20年夏に本格投入する電動自転車の試作機も公開した。従来機は30分以内の利用を想定していたのに対し、数時間の遠出にも使えるという。自転車に大きな籠の付いたカーゴバイクや、電動スクーターの開発にも取り組み、さらなる利用者の拡大を目指す。

今後の課題は収益体制の確立だ。メルチャリはメルカリの事業子会社が運営してきたが、赤字が続き出資比率を下げて運営会社がニュートに移行した経緯がある。ニュートはメルチャリの売上高などを公表していないが、家本社長は「利用者のニーズに応えつつ、できるだけ早く利益が出る形にしたい」と、早期の黒字化に意欲を示した。

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