中国の習主席がインド訪問 貿易問題で対米協調演出

2019/10/10 18:14
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【ニューデリー=馬場燃】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は11日から2日間の日程でインドを訪問する。両国政府が発表した。滞在中にモディ首相と首脳会談を開く。中印はともに米国との貿易問題で対立しており、対米協調を演出する狙いだ。両国はパキスタンとともにカシミール地方の領有権を巡っては対立しており、どこまで歩調を合わせることができるかは不透明だ。

中印首脳は対米協調の演出を狙う(2016年の会談)=AP

両氏の非公式会談は2018年春に中国で開いてから2回目となる。インド政府は両氏が「2国間、地域、グローバルの重要な問題について包括的に議論する」と説明する。関係者によると習氏は11日にインド南部チェンナイに入り、モディ氏と一緒に周辺のヒンズー教の遺跡を回る。その後、両氏は夕食を共にする。12日にも会談する。

米国は15日に2500億ドル(約27兆円)分の中国製品への追加関税を現在の25%から30%に引き上げる構えで、中国景気への影響は避けられない。インドも6月に市場開放が不十分だという理由で、米国に関税優遇措置を停止された。

習氏とモディ氏は中印の安全保障問題も協議する見通しだ。インドのジャワハルラール・ネルー大学のコンダパリ教授は「カシミール問題を取りあげるかがポイントになる」と指摘する。

インドは8月に北部ジャム・カシミール州を国の直轄地にすると決めた。カシミール地方での領有権問題が絡む中国はパキスタンと連携し、「地域情勢を複雑にする一方的な行動だ」と批判した。インドは内政問題への介入だとして中国への不快感を表明している。

習氏は9日、北京でパキスタンのカーン首相と会談した。習氏は「国際情勢のどのような変化があっても(中パ)両国の友好関係が破られることはない」と指摘した。パキスタンは中国の広域経済圏構想「一帯一路」の途上にある。インドは南アジアへの中国の影響力の拡大を警戒している。

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