大ヒット「カメラを止めるな!」監督、重圧越え第2作

文化往来
2019/10/14 2:00
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「カメラを止めるな!」の大ヒットで時の人となった上田慎一郎監督の劇場公開長編第2作「スペシャルアクターズ」が18日公開される。「『カメ止め』の次回作というプレッシャーで、脚本執筆中にスランプに陥った」と上田は振り返るが、それを乗り越えて完成にこぎつけた。

前作に続き俳優ワークショップから作り上げた上田慎一郎監督「スペシャルアクターズ」
(C)松竹ブロードキャスティング

前作に続き俳優ワークショップから作り上げた上田慎一郎監督「スペシャルアクターズ」
(C)松竹ブロードキャスティング

俳優ワークショップで映画を作る松竹ブロードキャスティングが声をかけたのは一昨年11月。昨年の「カメ止め」大ヒット後に多くのオファーがあったが、最初のオファーを優先した。「『カメ止め』がまぐれと言われたくなくて、もう一度このスタイルでやりたかった。キャストと一緒に作るのが、一番自分らしい作り方だ」

前回は先にプロットがあって役者を選んだが、今回は「まず役者を決め、役者にあう物語を考えた」。ワークショップでの芝居、容姿、たたずまいに触発され、アイデアやキーワードも出してもらった。それでも脚本執筆は難航。撮影開始2カ月前に一度白紙に戻し、書き直した。

できあがったのは、芝居によって依頼者の悩みを解決する役者集団の物語。カルト集団に狙われた旅館の依頼を受け、教団をワナにはめる……。主演の売れない俳優・和人を演じた大澤数人は、10年間で3回しか芝居の仕事をしていない無名俳優。「気弱で声もかぼそいが、そんな彼が頑張る姿を映したい」と抜てきした。和人が緊張のあまり気絶する、という設定は途中で脚本に書き足した。「スランプで気絶しそうだった自分の経験を取り入れた」と上田。

今後は「有名俳優の起用や原作ものにも取り組んでみたい。脚本や編集を他人に任せるかもしれない。色々な方法を試したい」。その中で「明るい映画を作っていきたい。泣かせるより、笑わせたい。方法が違っていても、上田の映画になっていると言われたい」と語った。

(古賀重樹)

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