参院埼玉補選告示 自民、立民など候補擁立せず

2019/10/10 21:04
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10日に告示された参院埼玉選挙区の補欠選挙は自民、立憲民主両党などが独自候補を擁立しない異例の構図となった。各党から推薦や支持を受けない「完全無所属」を唱えて立候補した前埼玉県知事の上田清司氏との関係を重視した。立民などは政権に批判的な野党系候補との印象づけを狙う。自民は憲法改正に前向きな上田氏との選挙後の協力に期待する。

 立花孝志氏、上田清司氏

上田氏のほか、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏が立候補した。8月の埼玉県知事選で当選した大野元裕氏の参院議員辞職に伴うもので投開票は27日。7月の参院選後は初の国政選挙だ。

上田氏は旧民主党の衆院議員などを経て2003年から埼玉県知事を4期務めた。後継を決める知事選では実質的な野党統一候補だった大野氏を全面支援した。

10日の出陣式には野党から野田佳彦前首相や岡田克也元外相らが出席した。立民の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表も応援に入る。選挙後は政権批判で足並みをそろえたいともくろむ。

上田氏は立民などが慎重な改憲論議で「9条に限らず時代に合わせて改正すべきだ」と積極姿勢を示す。自民が独自候補の擁立を見送ったのは今後の改憲論議を見据え、上田氏との連携を期待するからだ。

参院では自民、公明両党と日本維新の会などをあわせた改憲勢力で憲法改正の発議に必要な3分の2を下回る。上田氏と連携できれば、野党から改憲論議への協力を引き出せるとにらむ。

自民は上田氏と対立してきた県連に配慮して「自主投票」としたが実質的には支援に動く。10日の出陣式にも平沢勝栄広報本部長が出席した。

一方、N国の立花氏は10日、さいたま市での街頭演説で「争点は既得権益対反既得権益だ」と指摘した。候補擁立を見送った既存政党への批判の受け皿を狙う。

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