越通信最大手ベトテル、東南ア4カ国で5G試験運用

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東南アジア
アジアBiz
2019/10/10 16:48
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【ハノイ=大西智也】ベトナム通信最大手、ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル)は2019年中に隣国ラオスで次世代通信規格「5G」の試験運用を始める。同社は後発国を中心に事業展開しており、近隣のミャンマーやカンボジアでも既に試験運用に乗り出している。低価格のサービスを武器に、東南アジアの後発4カ国で早期の商用サービス開始をめざす。

カンボジアでは最大手のスマート・アシアタが年内の「5G」の商用サービス開始をめざしている(7月、プノンペン)=ロイター

現地報道によると、ベトテルのラオスにあるグループ会社、ユニテルは同国の通信業界のシェアの過半を持ち、300万人以上の加入者がいる。ラオス国内に6000カ所の3Gや4Gなどの基地局を構え、国土の約95%をカバーしているという。5Gの試験運用はラオスの通信会社で初めてになる。

ベトテルはミャンマーとカンボジアでもそれぞれ現地のグループ会社が今夏に5Gの試験運用を始めている。お膝元のベトナムでは9月に商業都市のホーチミン市でノキア(フィンランド)と共同で試験運用を始めており、20年の商用サービス開始に向け動いている。

5Gインフラを巡り、米国は安全上の脅威を理由に基地局といった通信網整備で、日本をはじめ同盟国などに中国通信最大手の華為技術(ファーウェイ)製の機器を排除するよう求めている。ベトテルは自国内ではノキアやエリクソン(スウェーデン)の基地局などを使用する方針を示している。

一方で、現地報道によると、グループ会社のあるカンボジアやミャンマーではファーウェイと協力しているもようで、対応が分かれている。ラオスではどの通信機器メーカーを採用するかは明らかにしていない。

ベトテルはベトナム軍の通信部門が独立し、1989年に設立した。国防省が100%出資し、ベトナムでは約6000万人の加入者がいる同国通信最大手。2010年前後から海外進出を本格化させ、アフリカや南米、東南アジアの約10カ国の後発国で通信サービスを提供している。

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