中国企業、NBAと提携中止相次ぐ 香港デモ対応巡り

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アジアBiz
2019/10/10 15:30
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【上海=松田直樹】米プロバスケットボールNBAの人気チーム「ヒューストン・ロケッツ」の経営幹部が、香港の抗議デモを支持する内容をネット上に投稿した問題を受け、NBAとの提携を中止する中国企業が相次いでいる。旅行予約サイト大手の携程旅行網(シートリップ)やスポーツ用品大手の安踏体育用品(アンタ)など、少なくとも20社が関連商品の販売や広告出稿の中止を決めた。

中国の街中ではNBAの広告が目立つが、撤去される動きも最近広がってきた(上海市)=AP

シートリップは8日からNBAのチケットや観戦ツアーの販売を停止した。アンタはNBAと連携して商品化したバスケットシューズなどを取り扱っているが、これらの商品の販売を中止した。 中国で人気のある食品大手の康師傅も関連商品の販売をやめるほか、NBAへの広告出稿も中止する。アリババ集団などもネット通販で一部のNBA関連商品の取り扱いを停止した。いずれも中国の庶民に慣れ親しんだ有名な大手企業ばかりで今後、経済に与える影響も大きいとみられる。

一連の問題はロケッツのゼネラルマネジャー(GM)のダリル・モーリー氏が、「自由のために戦おう。香港と一緒に立ち上がろう」とツイッターに投稿したことで、中国から批判が殺到した。

その後、NBAのコミッショナー、アダム・シルバー氏が「NBAはチームの選手、従業員、オーナーの発言を制限しない」との声明を発表したことで、事態はさらに悪化した。

既に中国国営テレビ(CCTV)は、NBAの一部放送の中止を決めている。一方、上海市では10日、NBAのブルックリン・ネッツとロサンゼルス・レイカーズのプレシーズンの試合開催が予定されている。会場付近では影響を考慮し、NBAの広告が撤去されているが、主催者側は「10日午後の記者会見は中止するが、試合は予定通り開催する」としている。

中国では元選手の姚明氏が2000年代にロケッツに所属するなど、NBAの人気は非常に高い。最近ではアリババ集団の副会長の蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)氏がネッツを買収し、チームのオーナーに就任している。

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