米電力大手PG&E、山火事防止へ計画停電 加州で最大80万に影響

環境エネ・素材
北米
2019/10/10 5:53
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【シリコンバレー=白石武志】1月に経営破綻した米カリフォルニア州の電力大手PG&Eは9日、州北部で大規模な計画停電を始めた。強風や乾燥などで送配電網を火元とする山火事のリスクが高まったと判断したため。ワインの産地として知られるナパ郡やソノマ郡を中心に、同社全体の15%に相当する最大80万件の契約者に影響が出る恐れがあるとしている。

PG&Eの設備は過去の山火事で火元になった(カリフォルニア州)=ロイター

計画停電は9日午前から一部地域で始まり、数日間に及ぶ可能性がある。対象地域はサンフランシスコ湾周辺の34の郡にまたがるが、地元メディアによるとサンフランシスコ市やネット大手の本社が集積するシリコンバレーの大部分は今回の計画停電の対象には含まれていない。

PG&Eは過去に州内で起きた山火事で同社の設備が火元となった反省から、山火事が起きやすい低湿度や強風などの条件が重なった地域で2018年から計画停電を実施してきた。今週は州北部の広い範囲で強風が予想されており、9日に始めた計画停電はこれまでで最大規模となる見込みだ。

PG&Eは過去の山火事の賠償金の支払いなどで300億ドル(約3兆3000億円)超の債務を抱える恐れがあるとして、19年1月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請して経営破綻した。計画停電によって経営リスクを抑える狙いだが、住民生活に影響が出る自治体からは電力供給の責任が果たされないことに不満の声もあがっている。

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