ロシア、トルコの軍事作戦黙認か 首脳が電話協議

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2019/10/10 2:41
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【モスクワ=小川知世】トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は9日、電話でシリア情勢を協議した。ロシア大統領府によると、プーチン氏はトルコによるシリア北東部での軍事作戦について、シリア和平の進展を妨げないために「入念に状況を考慮する」ように求めた。軍事行動に明確に反対する発言は明らかになっておらず、事実上黙認する立場を示したとみられる。

9月16日にアンカラで会談したプーチン・ロシア大統領(左)とエルドアン・トルコ大統領=ロイター

電話協議はシリア北東部を掌握するクルド人勢力への軍事作戦の開始前にトルコ側が提案した。エルドアン氏は作戦開始を事前に通告し、シリアのアサド政権の後ろ盾であるロシアに理解を求めた模様だ。両大統領は「シリアの主権や領土の一体性を尊重する重要性」を確認した。様々なレベルで接触を続けることでも同意した。

ロシアはシリア内戦の解決に向けた協議をトルコ、イランと主導し、中東で影響力を強めてきた。ラブロフ外相は9日の記者会見で、ロシアがクルド人勢力と接触し、アサド政権との対話を促したと明らかにした。トルコが軍事作戦を強行したことで、クルド人勢力がロシアやアサド政権に接近し、内戦の構図が複雑化する可能性もある。

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