トランプ氏、トルコのシリア攻撃「支持せず」
停止は求めず、報復措置に言及なし

トランプ政権
中東・アフリカ
北米
2019/10/10 2:33 (2019/10/10 6:26更新)
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【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は9日の声明で、トルコがシリア北東部でクルド人勢力に対する軍事作戦を開始したことについて「支持しない」との立場を示した。一方で攻撃停止を明確に求めず、報復措置にも触れなかった。戦闘地域での民間人保護や拘束中の過激派組織「イスラム国」(IS)の扱いについてトルコが責任を負うと指摘し、米国は関与しない方針を強調した。

トランプ米大統領=ロイター

軍事攻撃をめぐってトランプ氏は「悪い考えだと明確にしてきた」と明記したが、トルコを明確に非難していない。経済制裁などの報復措置をとる考えも示さず、トルコによる攻撃を暗に容認したともみなされかねない。トランプ氏に近い与党・共和党のリンゼー・グラム上院議員が「(トルコの)エルドアン大統領に重い代償を払わせる措置に向けて議会を動かしていく」と強調したのとは対照的だ。

トランプ氏は「私は政界に入った初日から、終わりがなく、ばかげた戦争を望まないと明確にしてきた」と指摘。トルコによる軍事攻撃に巻き込まれたくないとの思いを強調した。トランプ氏はトルコとの国境沿いに駐留していた米兵50人を別の地域に移動させた。

政権はこれまでIS掃討作戦でクルド人勢力と協力関係を築き、トルコによる軍事作戦に反対してきた。だが6日の米トルコ首脳の電話協議後には一転して攻撃を容認する方針に転じた。議会の猛反発を受けて、トランプ氏はトルコに攻撃の自制を求めたがトルコは軍事作戦を強行した。

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