吉野さん「非常に興奮」満面の笑み ノーベル賞受賞

科学&新技術
社会・くらし
2019/10/9 23:00
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ノーベル化学賞受賞が決まり、花束を手に笑顔を見せる旭化成の吉野彰名誉フェロー(9日、東京都千代田区)

ノーベル化学賞受賞が決まり、花束を手に笑顔を見せる旭化成の吉野彰名誉フェロー(9日、東京都千代田区)

9日、2019年のノーベル化学賞の受賞が決まった旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)は「受賞が若い研究者たちの大きな励みになれば」と満面の笑みで受賞の喜びを語った。スマートフォンなどに使われ、生活にはいまや欠かせなくなったリチウムイオン電池の「父」。在籍する企業や母校の関係者らは「大変な名誉」などと偉業の達成をたたえた。

吉野さんは受賞発表直後の9日午後6時45分ごろ、東京都内の記者会見場に姿を見せた。会場を埋めた旭化成の社員からは割れんばかりの拍手が沸き起こり、何度も「ありがとうございます」と歓声に応えた。

大きな花束を受け取ると、吉野さんは「非常に興奮しております。これから色々と大変なことも続くと思うが」と明るい声で笑いを誘った。

「うれしさよりも戸惑いのほうが大きい」。受賞決定直後の心境について、こう表現した吉野さん。受賞の連絡は発表直前だったといい「発表まで(受賞を)秘密にしてくれと言われ『イエス、アイウィル』と答えた」。「妻に受賞を伝えた時には腰を抜かすほど驚いていた」と明かした。

毎年、ノーベル賞の有力候補者に目されながら受賞を逃してきた。「ノーベル化学賞はフィールドが非常に広いのでデバイス系になかなか順番が回ってこない。もし順番が来たら絶対に取るとは言っていたが、まさか(現実になるとは)」と笑った。「再生可能エネルギーの世の中をつくるため、リチウムイオン電池が環境問題に対する一つの答えになる。それが受賞対象となったと思う」と自負もにじませた。

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