関西電力、一時3%高 金品受領問題の収束を期待

2019/10/9 20:30
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9日の東京株式市場で関西電力株が5日ぶりに反発し、一時は前日比3%高の1245円まで上昇した。関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役から金品を受け取っていた問題を巡り、同社の八木誠会長と岩根茂樹社長の辞任が決まり、一連の問題の収束を期待した買いが優勢となった。終値は2%高の1243円50銭だった。

関西電の金品受領問題を巡ってはガバナンス(企業統治)の機能不全が露呈した。自治体との関係悪化による原発再稼働の遅れやイメージ悪化による電力販売のシェア低下の懸念が市場に広がり、直近の株価は下落傾向にあった。

業績は好調だ。7月に発表した19年4~6月期の連結決算では、純利益が前年同期比71%増の455億円だった。企業や個人向けの電力販売が伸びた。原子力発電所の再稼働による値下げを受けて新電力から顧客を奪い返す動きもあった。20年3月期通期も純利益が1400億円と前期比で22%伸びる見通しだ。

もっとも、電力株に対しては慎重にみる市場関係者が少なくない。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは「新電力の台頭や原発問題など課題が多く、中長期的な業績拡大は期待しにくい」と指摘。配当利回りは4%台で推移するが「積極的に買いを入れる投資家は少ない」とみている。

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