香港衝突「自制と対話を」 安倍首相、参院本会議で
消費税増税「大きな駆け込み需要なく」

2019/10/9 22:00
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参院は9日の本会議で、安倍晋三首相の所信表明演説に対する代表質問を実施した。首相は香港で大規模なデモ隊と警察が衝突して混乱が続いていることについて「大変憂慮している」と懸念を示した。「自制と平和的な話し合いを通じた解決を関係者に求め、香港の安定が保たれることを強く期待する」と語った。国民民主党の大塚耕平代表代行の質問に答えた。

参院本会議で答弁する安倍首相

参院本会議で答弁する安倍首相

首相は消費税増税に伴う景気への影響について、2014年4月に5%から8%に引き上げた時に比べて「大きな駆け込み需要は見られない」と説明した。19年度補正予算案などでの景気対策の可能性に関して「具体的に想定しているものではない」と述べるにとどめた。一方で景気の下振れリスクが顕在化した場合は「躊躇(ちゅうちょ)することなく機動的かつ万全な対策を講じる」と強調した。

米中貿易摩擦は「米中間で安定的な経済関係が構築されることは世界全体の持続的な経済成長に直結する」と指摘した。米中の閣僚級協議が「建設的に進展することを期待し、日本経済への影響に目配りする」と語った。

日銀の大規模な金融緩和策の副作用で経営環境が厳しくなっている地方銀行の経営統合を巡り「経営体力を強化し、サービスを維持、向上させる効果が期待できる」と訴えた。地銀再編に独占禁止法の適用除外を認める特例法案を20年の通常国会に提出する方針を示した。

共産党の小池晃書記局長は日米両政府が合意した貿易協定に関して「農業への影響を試算したのか」と追及した。首相は「経済効果の分析の作業に着手し、できるだけ早く情報提供する」と説明した。

国会は9日に代表質問を終え、今後は衆参両院の予算委員会で本格的な論戦に入る。衆院予算委は10、11両日に首相と全閣僚が出席して基本的質疑を実施する。

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