福井県知事「関電は県民に説明を」 八木会長辞任受け

2019/10/9 17:57
保存
共有
印刷
その他

関西電力の八木誠会長らが辞任を表明したことを受け、福井県の杉本達治知事は9日、報道陣に対し、「企業として一つのけじめをつけたと思う」としたうえで「しっかりと事実や原因究明をし、形だけでない再発防止策をしてほしい。県民や国民にも分かるよう説明をしていただきたい」と話した。

福井県庁内で報道陣の取材に答える杉本達治福井県知事

関電では八木会長だけでなく、原子力事業本部長や地域共生本部長といった原子力事業を推進する幹部らも辞任した。杉本知事は「原発は今も稼働しているので、現場の士気が下がらないよう集中して安全に稼働を続けてほしい」と話した。

関電が2020年中に県外で候補地を選ぶとしている使用済み核燃料の中間貯蔵施設については「国民の目は厳しく、難しくなっている印象はある。企業としてのお約束なので、実現する態勢を作っていただきたい」と話した。

同日午前に行われた知事の定例記者会見では、県庁の職員が金品を受領していたとされる問題について「早期に外部の弁護士を中心とした調査委員会を作る」と説明。金品授受の有無だけでなく、県の公共工事の発注が適正だったかも調べる。杉本知事は「少なくとも不正がないということを明らかにしたい」と述べた。

県内では40年超運転のため高浜原子力発電所1、2号機の安全対策工事が進んでおり、20年にも県は再稼働に同意するか判断を迫られる。杉本知事は会見で「現時点で判断すべきだという認識はない」とし、「取締役会やコンプライアンス委員会があっても機能していないガバナンスの問題は非常に大きい。事実の究明と再発防止策を講じていただき、県民や国民に説明いただきたい」と話した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]