バンダイナムコ、創通を完全子会社化へ 「ガンダム」事業強化
バンダイナムコホールディングスは出資先であるアニメ版権管理の創通の株式を買い増すと9日発表した。現在、22.79%を出資しており、TOB(株式公開買い付け)を実施して完全子会社化を目指す。創通は人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの版権を管理している。バンダイナムコは創通の完全子会社化で自社のガンダム関連事業を伸ばす。
TOB実施期間は10月10日から11月25日までの30営業日。創通株を1株につき3100円で買い付け、約350億円で取得する予定だ。
バンダイナムコはグループでガンダムのアニメを制作しプラモデル「ガンプラ」も生産している。ガンダム関連の売り上げは2019年3月期に793億円で、グループ全体の1割を占める。子会社のバンダイが2000年に創通に出資した。創通は1979年からガンダムのテレビアニメの版権事業を始めている。
バンダイナムコは新規キャラクターなどIP(知的財産)の創出に力を入れる。創通もIP創出に取り組んでおり、ガンダム以外でも連携する。
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