台湾大立光電、7~9月営業益1割増 iPhone需要が押し上げ

エレクトロニクス
中国・台湾
アジアBiz
2019/10/9 17:35
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【台北=伊原健作】スマートフォン(スマホ)向け光学レンズの世界最大手、台湾の大立光電(ラーガン・プレシジョン)が9日に発表した2019年7~9月期連結決算は、本業の稼ぐ力を示す営業利益が前年同期比1割増の112億台湾ドル(約390億円)だった。スマホのカメラの性能向上に向けレンズの搭載枚数を増やす傾向が強まっており、米アップルの新機種向けなどが伸びたもようだ。

台湾・ラーガンの本社兼工場(6月、台中市)

売上高は184億台湾ドルと13%増えた。林恩平最高経営責任者(CEO)は決算発表の電話会議で、「工場は19年末まで注文が一杯で、20年は生産が追いつかなくなる」と述べ、台湾で工場用地を買い増していると明らかにした。

同社は厚さが0.1ミリメートルに満たない極薄のプラスチックレンズを手掛ける。スマホメーカーではカメラ機能が販売競争のカギになっている。高級機種では映りを良くするため6~7枚のレンズを重ねて搭載するようになり、大立光電の受注増につながっている。

主要顧客のアップルが9月に発売した3機種は背面に2~3個のレンズを搭載する。中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)などもカメラ機能を軒並み強化している。

純利益は2%増の85億台湾ドルだった。売上高純利益率は46%と製造業として異例の高水準だ。中国などのライバルメーカーに対し、品質やコスト競争力で大きく差を付けていることを示す。

ただ林氏は電話会議で11月には伸びが鈍るとの見通しを示した。iPhoneは米の対中追加関税がスマホに及ぶ12月までに集中的に生産が進んでおり、需要が一服する可能性がある。

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