10億人が治療受けられず 目の疾患、WHOが初調査

2019/10/9 11:45
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【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)は8日、世界規模では初めてとなる目の疾患に関する調査報告書を発表した。失明や白内障などの視覚障害を持つ人は全世界76億人のうち少なくとも22億人に上るとみられ、うち10億人は適切な治療を受けられずに症状が悪化したとして、必要な手当てを受けられる体制の整備を各国に求めた。

アフリカやアジアの中低所得国では、失明している人の割合が先進国の約8倍に上っており、所得や地域によって格差が顕著となっている。眼鏡を手に入れることができない約8億人が、見えづらさのために日常生活に支障が出ているという。

WHOは、世界各地で高齢化が進んでいることや、屋内で近くの物を凝視することが多くなり、近眼が増加していると指摘。白内障などを治療し、失明や視覚障害を未然に防ぐため、143億ドル(約1兆5千億円)が必要と試算している。

テドロスWHO事務局長は「(大がかりではない)白内障の手術を受けられないがために、6500万人が失明や視覚障害に苦しんでいるのは受け入れがたい」と現状の改善を要求。「金銭面で大きな負担が発生することなく、治療を受けられるようにすべきだ」と訴えた。

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