モスクワ五輪「幻の代表」集う JOC計画、教訓発信へ

Tokyo2020
2019/10/9 11:45
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日本オリンピック委員会(JOC)が、東西冷戦下に日本がボイコットした1980年モスクワ五輪の「幻の代表」が一堂に会する「集いの会」を12月に計画していることが分かった。

1980年4月、モスクワ五輪の参加を訴える、柔道の山下泰裕選手(左)とレスリングの高田裕司選手(東京都岸記念体育会館)=共同

1980年4月、モスクワ五輪の参加を訴える、柔道の山下泰裕選手(左)とレスリングの高田裕司選手(東京都岸記念体育会館)=共同

来年の東京五輪で当時から40年を迎える中、JOCとしては異例の企画。政治に翻弄されて出場の夢を絶たれた元選手がさまざまな思いを共有し、スポーツ界の教訓を発信する場となりそうだ。

自らも柔道で「幻の代表」となったJOCの山下泰裕会長は7月に当時の選手が東京五輪に何らかの形で参加できるよう、大会組織委員会の森喜朗会長に要望。聖火リレーや開会式への参加などの案が検討されている。JOCは9月にオープンした五輪の歴史を学べる「日本オリンピックミュージアム」の一角にもモスクワ五輪代表の名前を刻んだ壁を設置した。

モスクワ五輪は当時ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議した米国主導の下、日本など西側諸国が不参加を決めた。日本スポーツ学会によると、代表に選ばれたのは178人(馬術の候補選手含む)。同学会の2年前の調査では回答した元選手の82%が「ボイコットすべきではなかった」と答えており、当時の判断は政治の圧力に屈した「日本スポーツ界の汚点」として残された。同学会では「幻の代表」が東京五輪に参加できる機会を呼び掛け、7月下旬から署名活動を開始している。

〔共同〕

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