トヨタ・GM・ボッシュなど8社、自動運転技術で連携
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【シリコンバレー=中山修志】トヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)など世界の自動車メーカーと部品メーカー、半導体メーカーが自動運転関連の技術開発で連携する。各業界の大手8社が発起企業となり、自律走行時のデータ処理や安全要件の共通化などで協力する。他の企業にも参加を呼びかけ、完全自動運転の早期実用化と開発コストの低減につなげる。
トヨタなど8社は8日、完全自動運転の実現に向けた共同組織「オートノマス・ビークル・コンピューティング・コンソーシアム(AVCC)」を発足すると発表した。
AVCCにはトヨタとGMのほか、部品メーカーのデンソーと独ボッシュ、独コンチネンタル、半導体の米エヌビディアとオランダのNXPセミコンダクターズ、英アームが立ち上げメンバーとして参加する。他の完成車メーカーや部品メーカーにも完全自動運転に必要な技術開発で協力を求める。
第1弾として、自律走行システムの演算処理で使う車両のサイズや温度範囲、消費電力などの要件を標準化し、安全基準も統一する。基盤技術の要件をそろえることで無駄をなくし、実証実験などで各国当局から安全面の承認を得やすくする。