世界GDP「0.8%失う」 IMF、成長見通し下げへ

2019/10/8 23:00
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IMFのゲオルギエバ専務理事=AP

IMFのゲオルギエバ専務理事=AP

【ワシントン=河浪武史】国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ新専務理事は8日の講演で、米中などの貿易戦争に触れて「2020年までに約7000億ドル、世界の国内総生産(GDP)の0.8%相当が失われる」との試算を明らかにした。近く公表する世界経済見通し(WEO)で19年、20年ともに成長率予測を下方修正するとも表明した。

ブルガリア出身で世界銀行のナンバー2である最高経営責任者(CEO)を務めたゲオルギエバ氏は1日、ラガルド前専務理事の退任に伴って現職に就いた。ワシントンのIMF本部での講演では「世界貿易はほとんど伸びがみられず、19年の世界経済は90%近くの国・地域で成長が減速している」と警戒感をにじませた。

とりわけ米中の関税合戦によって、世界のGDPは19年に0.3~0.4%程度、20年には0.8%程度も下振れすると試算。「貿易摩擦の累積的な影響は、世界経済にとって20年までに約7000億ドルが失われることを意味する」と警鐘を鳴らした。

日米欧や中国など20カ国・地域(G20)は10月17~18日に財務相・中央銀行総裁会議を開く。ゲオルギエバ氏は経済成長の持続のために「金融安定性を強化し、財政ツールを駆使する必要がある」と述べ、各国に政策協調を求めた。

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