ラボックス、建設業の検査をワンストップで
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2019/10/8 18:48
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コンクリートや鉄筋など、建設現場における様々な検査をワンストップで手がけているのが2018年10月に創業したラボックス(栃木県佐野市)だ。「コンクリート診断士」の資格を持つ内田良社長のもと、ドローン(小型無人機)も駆使して多様なニーズに応える。インフラ工事などで重要性を増している第三者の客観的な検査により、県内外で顧客を増やしている。

中立の立場でコンクリートの品質などを検査する

コンクリート診断士は01年に創設された制度。中立的立場からコンクリートのひび割れなどの不具合の状況を診断する。透明性のある工事や維持管理のため、東京や埼玉を中心にその活用が進んでいる。北関東でもニーズが高まりつつあるが、専門業者が少なく東京などの事業者が受注するケースもあるという。同社はほかに生コンクリートの強度なども検査する。

内田社長はコンクリートのメーカーに約20年間勤務したコンクリートの専門家。自社製品の検査や地場ゼネコンとの商談を重ねる中、自社のコンクリートを信頼してもらいたいメーカーと、信頼できるコンクリートを使いたいゼネコンなどとを客観的な立場で橋渡ししたいと思ったのが起業のきっかけだ。

建設業では偽装工事などで品質検査の透明性を求める声が高まり、第三者による検査の需要が伸びているという。北関東では同業者が数少ないという状況の中、地元のゼネコンなどに重宝されるようになる。

コンクリートの検査を行う中で、建設現場では多種多様な検査のニーズがあることがわかった。一からノウハウを学び、建設を行う場所の土壌をはじめ、鉄筋、建材から空気中に出る化学物質などの検査にも事業を広げた。ドローンを使い外壁の異常を調べる業務も手がける。

「今までは5つの検査があれば5カ所への発注が必要だったが、1カ所でよくなったと喜ばれる」(内田社長)。こうした評判が広がり、佐野から宇都宮市や群馬県高崎市、茨城県結城市などへ取引先が広がっている。設立当初は月に15件ほどだったという受注案件が、現在は50件近くにまで増えた。

起業から1年たち、さらなる事業展開を構想する。ドローンによる農薬散布や、空撮なども将来的には行いたい考えだ。今後5年で年商6千万円の会社に育てる目標を掲げている。

(宇都宮支局 松本萌)

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