エフエム東京、デジタルラジオ事業から撤退
前期83億円の赤字 不正会計で過去の決算訂正

2019/10/8 18:18
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エフエム東京(東京・千代田)は8日、赤字が続いていたデジタルで放送するラジオ事業「i-dio」から撤退すると発表した。同社はi-dioで生じた赤字を隠すため、損失を抱えた子会社を連結決算から外す不正会計が発覚。デジタル放送事業の再建策を模索していた。

i-dioはテレビ放送の地上デジタル化で空いた周波数帯の一部を使った新しい放送サービス。2016年に始めたが、利用者数が低迷していた。

不正会計に伴い発表が遅れていた19年3月期の連結決算も同日、公表した。最終損益は83億円の赤字(前の期は3億7100万円の黒字)だった。デジタル放送事業の低迷に伴う特別損失を計上したことが響いた。

売上高は前の期比2%減の181億円だった。i-dioの不振に加え、主力のFM放送の広告収入も伸び悩んだ。

不正会計の対象となった17年3月期と18年3月期の連結決算も訂正した。純利益は17年3月期が6億2300万円から5億6400万円に、18年3月期は5億1900万円から3億7100万円に下方修正した。

不正会計を受けて、外部の弁護士や会計士が参加する「ガバナンス改善委員会」を設置したことも明らかにした。社内体制の見直しなどについて検討を進め、20年2月末に提言をまとめる予定だ。

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