苗販売のパナプラス、高糖度トマト本格生産

2019/10/8 17:12
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野菜苗を生産販売するパナプラス(栃木県栃木市)は、自社で開発したミニトマト「こくパリッ」の生産を本格的に始める。このほど出荷施設や直売所を備えたハウスを新設した。施肥の方法などを従来のトマトと比べ大きく変えることで、甘みに加えうまみも豊富な特徴ある味わいを実現した。通販のほか百貨店などでも販売し、新たな収益の柱に育てる。

「こくパリッ」は甘みやうまみが特徴だ

同社は苗を生産しながらトマトなどの品種改良も行っており、「こくパリッ」は2018年冬に一部の道の駅や通販で販売を始めた。評判が口コミで広まり、現在は生産が追いつかず3カ月待ちになっている。生産能力を増強して引き合いの増加に応え、さらなる販路拡大を目指す。

一般的なトマトの2倍という高い糖度のほか、うまみ成分のアスパラギン酸やグルタミン酸を通常のトマトの3倍含む点が特徴。肥料の濃度や施肥のタイミングなどを通常のトマト生産から大きく変えることで後をひく味わいになり、「トマトはこれしか食べないという人が出てきている」(小竹花絵社長)という。

これまでトマトの生産面積は約2000平方メートルだったが、本社近くの土地に新たに5800平方メートルのハウスを新設。10月中にも栽培を始める。包装や出荷などの作業ができる施設や、その場でトマトを販売する直売所も設ける。

資金は日本政策金融公庫と栃木銀行系のとちぎんキャピタルによる協調出融資で調達した。日本公庫から4千万円の融資を受けたほか、とちぎんキャピタルが運営する「とちぎん農業法人ファンド」から1千万円の出資も受けた。

同社はトマトやキュウリ、ナスなど約150種類の野菜苗をホームセンターを中心に販売しているが、苗では自社のブランドを確立しにくい面もあった。自社の名前を前面に出せるミニトマトで初年度は5千万円の売り上げを目指す。

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