8月の経常黒字18%増の2.1兆円 旅行黒字は過去最大

2019/10/8 11:02
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財務省が8日発表した8月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引を表す経常収支は前年同月比18.3%増の2兆1577億円の黒字だった。原油や天然ガスの輸入が減少し、2カ月ぶりに貿易黒字となった。旅行収支は韓国からの訪日客が大幅減となったが、他国からの堅調な需要も背景に8月として過去最大の黒字幅となった。

輸出額から輸入額を差し引く貿易収支は509億円の黒字(前年同月は2556億円の赤字)となった。財務省が9月に発表した貿易統計では赤字だったが、国際収支統計は計上方法が異なる。

米中貿易戦争の影響で日本から中国向けの輸出が減少した一方、エネルギー関連の輸入減による収支の押し上げ効果が上回った。日韓関係の悪化によって食品などの韓国向け輸出は減少したが「全体には大きな影響がなかった」(財務省)。

サービス収支は前年同月比6.9%増の233億円の黒字となった。うち、訪日外国人の消費額から出国した日本人の消費額を差し引いた旅行収支は同10.3%増の1518億円の黒字だった。

韓国からの訪日は同48%減の約31万人で、全体の訪日外国人も同2.2%減の252万人だった。欧米客を中心に日本での1人当たり消費額が上昇した。日本人の海外での消費単価は下落したことも旅行収支の黒字拡大に寄与した。

経常黒字額の大半を支えてきた第1次所得収支は、同0.7%減の2兆2681億円となった。直接投資収益が堅調だった半面、証券投資収益がやや減少した。

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