サムスン、7~9月営業益56%減 半導体低迷響く

2019/10/8 9:58
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半導体メモリー価格は昨年夏から急落していたが、今年の夏になり下落ペースが緩やかになってきた(サムスン電子がソウル郊外で操業する半導体工場)

半導体メモリー価格は昨年夏から急落していたが、今年の夏になり下落ペースが緩やかになってきた(サムスン電子がソウル郊外で操業する半導体工場)

【ソウル=細川幸太郎】韓国サムスン電子が8日発表した2019年7~9月期連結決算の速報値は、営業利益が前年同期比56%減の7兆7000億ウォン(約6900億円)だった。半導体メモリーが好調で3カ月間の利益としては過去最高だった前年同期と比べて大幅減だった。半導体が不振で、スマートフォンも伸び悩んで補いきれなかった。ただ、市場では半導体価格が下げ止まりつつあり、サムスンの業績に底打ち感が出てきたとの見方もある。

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売上高は5.3%減の62兆ウォン(約5兆5500億円)だった。7~9月期の純利益や事業別収益は、今月末発表予定の決算確報値で公表する。

前年同期と比べると大幅減益だったが、19年4~6月期比では17%増益となり、2四半期連続で直近の3カ月を上回った。代表的な半導体メモリーのDRAMの価格は昨夏から急落していたが、今年の夏になり下落のペースは緩やかになっている。

サムスンの収益構造はメモリー市況の影響を受けやすい。18年12月期は売上高の35%、営業利益の実に76%を半導体事業で稼いでおり、市況次第で業績が乱高下する傾向にある。16~18年に続いた米IT(情報技術)大手のデータサーバー増強といった特需は昨夏以降に一服しており、サムスンの業績も減益傾向が続いていた。

半導体と並んで2本柱に位置付けるスマホも伸び悩んだ。今春発売の旗艦モデル「ギャラクシーS10」が低調だったほか、最上位モデルとする画面を折り畳める「ギャラクシーフォールド」は不具合のため発売を延期した。当初予定から5カ月遅れて、9月にようやく発売したため、生産量は限られ、収益貢献にはつながっていない。

日本政府が7月に半導体生産に必要な素材の輸出規制を厳格化した影響は今のところ表面化していない。サムスンは国産のフッ化水素の導入を模索するが、最先端の半導体生産には日本企業の高純度品が不可欠とされる。日韓対立が長期化し米国や台湾企業との激しい先端開発競争で後れをとれば、サムスンの業績にも影響を与えそうだ。

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