米高官「シリア駐留規模は変わらず」 大統領発言撤回

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2019/10/8 7:40 (2019/10/8 7:46更新)
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7日、トランプ米大統領は「シリアから部隊を帰還させるときがきた」と語っていた=AP

7日、トランプ米大統領は「シリアから部隊を帰還させるときがきた」と語っていた=AP

【ワシントン=中村亮】米政府高官は7日、内戦が続くシリア駐留の米軍について「(トルコ国境にいる)少数の米兵が数日中にシリアの安全な別の基地に移る」と述べ、駐留規模に変化はないとの考えを強調した。「シリアから部隊を帰還させる」としたトランプ大統領の発言を撤回するものだ。トルコによるシリア北東部への進軍も認めない立場を明確にした。

米政府高官によると、エルドアン大統領は6日、トランプ氏との電話協議で、トルコがテロ組織とみなすシリアのクルド人勢力への攻撃を近く実施すると説明した。トランプ氏はトルコとの国境に駐留する50~100人の米兵に危険が及ぶとして、部隊を別の基地に移動させる方針を決めたという。同氏は7日、記者団に「あの地域にいた約50人はすでに撤収した」と語った。

これに先立ちトランプ氏は7日、ツイッターで「終わりなき愚かな戦争はやめる」と訴え、シリアから米軍を撤収させる方針を示していた。これについて政府高官は「最終的な目標は中東からの(完全)撤収だが、今回の動きはその一部ではない」と説明した。米軍は過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討を目的に数百人から1千人をシリアに駐留させている。

高官は「米兵の移動は(トルコによる)進軍を容認したことを意味しない」とも説明。クルド人勢力に対して攻撃をすればトルコに経済制裁を科す考えも示唆した。国防総省も7日の声明で「大統領と同様にシリア北東部でのトルコの行動を支持しないと明確にする」と強調し、トルコの軍事行動をけん制した。

撤収方針を撤回したのは議会への配慮がありそうだ。トランプ氏に近い与党・共和党のリンゼー・グラム上院議員は「シリア撤収の報道が正しいのであれば悲劇だ」と指摘し、撤収方針を撤回させる決議案を提出する考えを表明していた。

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