トランプ氏 シリアの米軍撤収を表明 政府高官は否定

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2019/10/8 5:16 (2019/10/8 6:20更新)
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【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は7日、内戦が続くシリア情勢について「終わりなき愚かな戦争はやめる」とツイッターに書き込み、シリア駐留の米軍を撤収させる方針を示した。欧米メディアによるとシリア北東部で一部部隊の撤収が始まった。ただ、他の米政府高官は7日「最終的な目標は中東からの(完全)撤収だが、今回の動きはその一部ではない」と述べ、撤収の開始を否定した。

トランプ氏は過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアでの支配地を完全奪還したと米軍の成果を説明。「我々は自分たちに恩恵がある地で戦う」と強調した。「地域の別の主体が領土を(ISから)守るときが来た」とも訴えた。

一方で米メディアによると国務省高官は7日、記者団に対して「シリア北東部での米軍の体制は何も変わらない」と語った。米軍はIS壊滅作戦でシリアのクルド人勢力と協力し、現在は北東部を中心に数百人規模の米兵が駐留するとみられる。トランプ氏は2018年12月にもシリア撤収を表明したが、当時のマティス国防長官や与党・共和党が反対し、一部の部隊を残すことになった。

今回も政府高官がトランプ氏の発言の火消しに走った背景には、議会への配慮がありそうだ。トランプ氏に近い与党・共和党のリンゼー・グラム上院議員は「シリア撤収の報道が正しいのであれば悲劇だ」と指摘し、撤収方針を撤回させる決議案を提出する考えを表明していた。

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