シリアのクルド勢力「米、約束守らず」 撤退に反発

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2019/10/8 4:18
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【イスタンブール=木寺もも子】シリアのクルド人主体の武装組織「シリア民主軍(SDF)」は7日発表した声明で、米軍がトルコ国境沿いの地帯から撤退を始めたと明らかにし「米国は約束を守らなかった」と批判した。トルコ軍が攻撃の準備を進めるなか「全面戦争も辞さない」と徹底抗戦の構えを示した。

一方、トルコのエルドアン大統領は同日、記者団に「これ以上、我が国に対するテロ組織の脅威を受け入れられない」と述べ、SDFを対象としたシリア北東部への軍事作戦を早期に展開する考えを示した。11月前半に訪米し、シリア北東部の安全地帯設置や、米国からトルコへの引き渡しが凍結された米最新鋭戦闘機F35の取り扱いについて協議する考えも明らかにした。

シリア北東部では過激派組織「イスラム国」(IS)に対抗するため、米軍はSDFを支援してきた。ただ、トルコはSDFを宿敵のクルド労働者党(PKK)の一派のテロ組織と見なしている。自国の安全保障のため、国境のシリア側に安全地帯を設けてSDFを退去させようとしてきた。

米国はこれまで、トルコがクルド勢力を攻撃しないと約束するまで、シリア北東部への駐留を続けるとの立場を取ってきた。しかし、6日のトランプ氏とエルドアン氏の電話協議後、ホワイトハウスはトルコ軍の軍事作戦について「関与しない」と表明していた。

ロイター通信は7日、トルコ軍関係者の話として、米軍との偶発的な衝突を避けるため、米軍の国境付近からの撤退が完了する約1週間後をめどにトルコ軍が攻撃を開始すると報じた。

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