米民主、トランプ氏追及へ職権乱用に照準

2019/10/7 19:11
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【ワシントン=中村亮】米野党・民主党はトランプ大統領の弾劾訴追に向けて、トランプ氏の職権乱用に照準を定める。大統領の専管事項である外交政策を利用し、2020年大統領選での再選を優位に進めようとしたと主張し、弾劾に相当する問題行為があったとの見方を強めている。

米民主党はトランプ大統領が外交政策を悪用したと主張する=ロイター

トランプ氏がウクライナ政府にバイデン前副大統領の調査要請をできたのは大統領という肩書があったからだ。政権と外国政府の日々のやり取りはチェックされず、重要事項は国家機密として開示されない。民主党はトランプ氏が議会の監視を受けにくい外交政策を悪用したと主張、弾劾に向けた調査に踏み切った。

アメリカン大のアラン・リックマン教授は「安全保障面で米国に依存するウクライナの軍事支援を停止したうえで政治的な支援を求めたのは、大統領権限乱用の一応の証拠になる」と指摘する。1970年代前半のウォーターゲート事件で辞任に追い込まれたニクソン元大統領の弾劾決議案にも大統領権限乱用が根拠として盛り込まれた。

一方で世論調査では共和党員の大半が弾劾調査に反対し、民主党の思い通りに世論は動いていない。リックマン氏は公の場で疑惑の一部始終を証言するトランプ氏側近を民主党は見つける必要があると指摘する。ウォーターゲート事件では疑惑隠蔽に関与したホワイトハウス法律顧問が全米生中継の議会証言に応じ、弾劾支持の世論が盛り上がった。

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