資生堂、熱でUVカット効果高める新技術

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2019/10/7 16:56
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資生堂は7日、肌に塗った日焼け止めが熱で温められると紫外線(UV)防御効果が高まる技術を開発したと発表した。同社によると、こうした技術は世界初という。日焼け止めを肌に均一に塗るのは難しく、UVカット効果が限定的だったが、新技術では日焼け止めに含まれるUV防御成分を熱により均一に保つという。来春の商品化を目指す。

資生堂は熱を受けると日焼け止めの効果が高まる新技術を開発した(写真は横浜市にあるグローバルイノベーションセンター)

新たに「熱エネルギーセンサー」と呼ぶ独自の成分を開発した。通常、日焼け止めに含まれるUV防御成分は分子レベルでは乱雑に並んでおり、肌の場所によってUVカット効果に違いが出る。熱エネルギーセンサーは熱を受けるときれいに整列するので、これに伴ってUV防御成分の並びも均一になり、肌に行き渡る仕組みだ。

同社の実験では、肌の表面温度が37度以上の状況でこの効果が生まれることが分かった。UVカット効果はその他の条件にも左右されるため一概には言えないが、37度の状況で従来比1.2倍のUVカット効果が生じるという。

新技術の研究開発には5年ほどを要した。日焼け止めは太陽から発せられるUVを防御するためのものだが、同じく太陽光から出る熱を利用して効果を高められないか試行錯誤したという。

平均気温の上昇に伴い、UVの発生量も増加傾向にある。資生堂は2014年、日焼け止めが水や汗に触れると均質な厚さの膜を形成し、UVカット効果が高まる技術を世界で初めて開発しすでに製品化している。今回の新技術も製品に応用し、来春には店頭に投入する方針だ。

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