目黒虐待、父親に懲役18年求刑 東京地裁公判で検察側

2019/10/7 10:55 (2019/10/7 13:12更新)
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東京都目黒区で2018年、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の論告求刑公判が7日、東京地裁(守下実裁判長)であった。検察側は「結愛ちゃんへの虐待を主導しており、犯行態様は比類なく悪質」として、懲役18年を求刑した。

弁護側の最終弁論と同被告の最終意見陳述が行われ、公判は結審。判決は15日に言い渡される。

検察側は論告で、18年1月に結愛ちゃんが東京に転居してから同3月に死亡するまでに、苛烈な食事制限などにより体重が約25%も減少したと指摘。「1カ月以上にわたって飢えの苦しみと暴行を与え、逃げ場のない結愛ちゃんをいじめ抜いて死亡させた」と批判した。

結愛ちゃんの当時の心情について、「(雄大被告の)暴力への恐怖はすさまじく、見知らぬ場所で助けを求めることもできず、絶望しかなかった」と述べた。

雄大被告は起訴内容を大筋で認めている。被告人質問などによると、母親の優里被告(27)=一審懲役8年、控訴=と結婚後、結愛ちゃんのしつけを巡って同被告を厳しく責めるようになった。怒りは徐々に結愛ちゃんに向かうようになり、雄大被告は公判で「しつけがうまくいかないと脅すようになり、怒りが強くなって暴力に向いた」と語った。

結愛ちゃんの食事を制限したり、外出をさせなかったりしたのは「自分のエゴを押しつけるため」だったと説明。結愛ちゃんの体調は悪化していったが、「命の危険があると少なからず頭をよぎったが、保身の気持ちが強く、病院には連れて行かなかった」と述べた。

公判には優里被告も証人として出廷。雄大被告の結愛ちゃんへの態度が厳しくなっていったことについて「しつけの歯止めがきかなくなったんだと思う」と話した。

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