チュニジア議会選、与党のイスラム政党第1党 出口調査

2019/10/7 9:35
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【カイロ=飛田雅則】北アフリカのチュニジアで6日、議会選(定数217)が実施された。AFP通信は現地の出口調査の結果として、与党でイスラム政党のアンナハダが40議席を獲得し第1党の座を維持したと報じた。ただ改選前から30議席弱減らすもよう。同国は2011年の民主化運動「アラブの春」で独裁政権の打倒後も高い失業率が続く。連立政権を構成する同党など主要政党への有権者の不信感を反映した形だ。

チュニジアで6日、議会選挙が実施された=AP

議会選は民主化デモで11年にベンアリ長期独裁政権が崩壊した後、14年に制定された新憲法のもとで2回目となる。比例代表制で、政党や独立系などから1万5千人以上が立候補した。

出口調査で優勢が伝わるとアンナハダは「人々が信頼してくれた結果だ」として勝利宣言した。追いかけるのが、脱税の疑いで拘束中のメディア王ナビル・カルウィ氏が率いる新党「チュニジアの心」だ。33~35議席を獲得し、第2党となる見込み。

即日開票され、10日までに暫定結果が発表される予定だ。単独で過半数の109議席を占める政党はない見通し。次期政権の発足に向けて第1党が中心となって他党との連立協議を進めるが、難航が予想される。

チュニジアはアラブ諸国で独裁が相次いで崩壊した「アラブの春」のさきがけとなった。その後、シリアやリビアで内戦が続き、エジプトは強権政治に舞い戻る中、チュニジアは「民主化のモデル」とされる。だが、「春」の原因となった若者の高い失業率や経済格差などの問題は解消されていない。そのため、有権者による既存政党への批判は強まっている。

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