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ラグビー日本代表 ボーナス点獲得、ベンチ組後押し

ラグビー日本代表は5日のワールドカップ(W杯)1次リーグ第3戦、サモア戦を38-19で快勝した。終了間際の4トライ目で勝ち点1のボーナスポイント(BP)も獲得。後半半ばまで1トライに抑えられたが、終盤に畳みかけた。目標を達成できたのはベンチ組の働きが大きかった。

後半、突進する中島(中央)

サモア戦の苦戦はデータにも表れる。STATS社によると、80分間のうちボールが動いていた時間は31分42秒。過去2戦から大幅に短くなり、日本が目標とする40分に遠く及ばない。特に前半は密集戦で劣勢。反則が多い細切れの展開は、体力に不安のあるサモアを利する形になった。「相手はもっと早い段階で崩れると思った」。司令塔のSO田村(キヤノン)も誤算を認める。

采配が当たっているジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は早めに動いた。次戦に向けて半ば温存していたフッカー堀江(パナソニック)を後半頭から投入。これがまずはまった。堀江は言う。「スクラムは1、2本組んで行けそうだったので(反則を取りにいくなど)動かそうかなと」。3大会出場のベテランのかじ取りで、スクラムは明らかな優勢に変わった。

後半11分から出場の中島(神戸製鋼)、バル(パナソニック)のプロップもスクラムで大健闘。終盤には「一番押しが強い」と堀江が評するロックのヘル(ヤマハ発動機)も入る。ラストプレーのスクラムで相手のミスを誘ってボールを取り返すと、最後もスクラムから4トライ目を決めた。

ヘルは登場直後にも密集で相手ボールを奪取するビッグプレー。3トライ目の起点となった。ヘルの少し前にピッチに入ったSH田中(キヤノン)も渋い働き。ベテランらしい判断で3、4トライ目の攻撃を差配した。さらに抜け目のないところも見せている。ラックからパスをする相手SHへダッシュ。タッチラインに押し出した。オフサイドギリギリのタイミングだったが、ラック際の勇み足に寛容な主審の傾向を読んだプレーだった。

後半、突進するヘル

過去2戦でも途中出場の選手の活躍は目立った。そのためのチームづくりをしてきたからだ。象徴的なのがチーム内の名称。ラグビーの控え選手8人は普通「リザーブ」(控え)と言う。しかし今の日本代表は「インパクトプレーヤー」と呼ぶ。名付け親の藤井雄一郎・日本ラグビー協会強化委員長は「現代のラグビーは23人全員で戦う。途中から入った選手が試合にインパクト(影響)を与えてほしい」と語る。

「今はどの選手が試合に出ても力はそう変わらない。最後で(W杯メンバーから)外れた選手も底上げできている」と堀江は言う。2016年から参戦したスーパーラグビーで選手の地力は上がり、長期合宿で連係も練られている。仮にけが人が出て追加で選手を呼んでも、多くのポジションで戦力はそう落ちない。

「いいインパクトを与えられた」。試合を締めた田中は胸を張る。控え組の活躍はチームが活性化する効果もある。3連勝や勝ち点という数字以外にも日本はいい流れの中にある。(谷口誠)

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