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香港、覆面姿で数万人デモ 禁止規則に抗議

5日は13人逮捕

(更新)
6日、香港では多くの人がマスク姿でデモに参加した=ロイター

【香港=木原雄士】香港で6日、デモ参加者のマスク着用を禁じる「覆面禁止規則」に反対する大規模デモがあり、数万人の市民がマスク姿で参加した。一部の若者らは複数の幹線道路を占拠して火を付けたり、政府施設を破壊したりした。警察は催涙弾を使って強制排除に乗り出し、各地でデモ隊と衝突した。

デモ参加者は6日午後に香港島の繁華街、銅鑼湾(コーズウェイベイ)などに集まり、雨が降るなか道路を行進した。多くの人は5日から禁止になったマスクを着け「香港人反抗(香港人、抵抗せよ)」などと叫んだ。一部の若者は地下鉄駅や中国国有の中国建設銀行の店舗を破壊するなど過激化した。警察との攻防で複数の逮捕者やけが人が出た。

6月に始まった大規模デモでは警察が放つ催涙弾への対策や個人の特定を避けるためマスクで顔を覆う人が多い。政府は覆面の安心感がデモ過激化の一因として、行政長官の権限であらゆる規則を適用できる「緊急状況規則条例」を使う異例の手法で覆面禁止を決めた。香港メディアによると、適用初日の5日には13人が覆面をしていた容疑で逮捕された。

覆面禁止の抗議デモは4日から3日連続となり、市民の強い反発が浮き彫りになった。緊急条例を使えば集会の禁止や勾留期間の拡大なども可能で、政府がデモへの締め付けを強めるのではないかとの疑念がある。

陳茂波財政官は6日、ブログで「政府は外国為替管理を実施しない。香港ドルは自由に交換でき、資金の出入りも自由だ」と指摘し、資本規制を導入する考えがないと強調した。デモの活動資金が外国から流れているとして金融規制が導入されるとの臆測が一部にあり、不安を払拭する狙いとみられる。

一方、香港の高等法院(高裁に相当)は6日、民主派議員が求めていた覆面禁止規則の臨時差し止め請求を却下した。民主派は立法会(議会)を通さずに覆面禁止を決めたのは香港基本法に違反していると主張しており、今後法廷で争われる見通しだ。

デモ隊と警察の対立が激しくなり、市民生活にも影響が出ている。香港鉄路(MTR)は6日、4日夜から全線で運行を止めていた地下鉄を再開したものの、デモ隊に壊された設備の復旧に時間がかかるとして、半数程度の駅は閉鎖した。主要な商業施設は5日に続き6日も臨時休業した。コンビニエンスストアやスーパーマーケットが閉店時間を繰り上げる動きも相次いだ。

これまでデモ参加者は警察の暴力行為を調べる独立委員会の設置や普通選挙など「五大要求」を掲げていた。過激デモ抑制を狙った覆面禁止が新たな反発を招き、デモの収束はいっそう見通せなくなった。

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